シャーロック・ホームズの小説の中でホームズがワトソンに「観察する」とはどのよつなことか説明する場面があります。普段使っている階段の段数を知っているホームズは「観察」していて、毎日上っているのにそれを知らないワトソンはただ「見ている」だけという話でした。
これを音楽に当てはめると、「観察」するとはどういうことでしょうか？弾いている曲の音符の数を数える必要はないかもしれませんが、弾いているパッセージの声部の数などは意識すると良いかもしれません。
音楽の勉強は探偵の仕事に似ていると思いました。楽譜を読むことは「観察」し推理することであり、その過程で謎が見えてきます。演奏会は最後の謎解きの場面みたいなものかもしれません。
植木
