植木フルート&クラシックギター教室の日記

植木フルート&クラシックギター教室は新潟市中央区の閑静な住宅街に佇む音楽教室です。このブログではフルートやクラシックギターを新しく始めたい、あるいはすでにやっている方向けの情報や当教室の講師の日常の一場面を綴っていきます。よろしくお願いします。

6点だけで

 点字の楽譜では6つの点のうち上の4点で音の高さ、そして下の2点で長さを表すことができるようです。私が面白いと思ったポイントが2つあります。

 1つ目は上の4つの点で表される「ドレミファソラシド」が点字の数字の「4567890」と同じ記号であることです。「1234567」ではなくて「4567890」である理由は、左から触読する際のわかりやすさを優先したからのようです。留学時代に音符を数字で読む新曲視唱を習ったのですが、点字楽譜の場合紛らわしいかもしれません。例えばハ長調の場合、ドを1と歌うのが数字による新曲視唱です。しかし点字楽譜の場合ドは4という数字の記号で表されます。456と同じ記号で書いてある点字の音符を123と読むのはかなり紛らわしいです。

 2つ目は下の2点で音の長さを表すことについてです。2つの点ではすべての音価を表すことができないので、全音符と16分音符が同じ記号、2分音符と32分音符が同じ記号になります。これはすごく合理的なシステムだと思いました。

 このように6点だけで1つの音符の高さと長さを表すことを考えたブライユはすごいと思いました。まだ入り口付近ですが点字楽譜の世界を知るのが楽しみです。クラシックギターの場合指づかいなども必要になると思うのですが、音符自体が数字と同じ記号なので、そのまま書き込むと数字ばかりで紛らわしくなってしまう気がします。ギター用の点字楽譜がどうなっているのかも勉強していきたいです。

植木