学生時代の話ですが、ある教授が講義で「美」とは何なのかについて言及していたことを何故か今でもよく覚えています。
「美とはあるべきものがあるべき場所に配置されていること」というのがその教授の考えでした。
確かに部屋が整頓されていることなどは美しいと言えます。大事な絵に醤油がついたら美が損なわれたように感じます。あるべきでないものがあるべきでない場所に配置されたからだと思います。
しかし世の中には歪んだ美というものも存在します。例えば整ったものを破壊することに一種の美しさを見出すという感じです。これはどういうことなのでしょう?
勝手な解釈ですが、整いすぎていることが不自然だと感じるという観点に立つと、それを破壊することが、あるべき姿に戻すことに繋がるから、そこに美を見出すことができるのかもしれないです。
ところで音楽の場合、鳴るべきタイミングで鳴るべき音が鳴れば美しいということになるでしょうか?
植木