私は19世紀のギターのレパートリーを演奏することに関心があるのですか、その当時の時代的背景についても関心があります。アカデミックなアプローチではないのですが、19世紀に書かれた小説を少しずつ読んでいます。
最近読んでいたのはコナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズです。誰もが知っている19世紀後半から20世紀初頭に書かれた探偵小説ですね。日暮雅通訳を読んでいるのですか、読みやすく、注釈もとても勉強になります。
5つの短編集をまず読んで、今は『恐怖の谷』の途中です。(ランダムに読んでます)
読んでて気になるのはホームズがサラサーテ(当時の作曲家でヴァイオリン奏者)のコンサートに行ったりとクラシック音楽ネタがたまに挟まれることです。『恐怖の谷』でも作中の重要人物がテノールで歌を歌ったという話がさりげなく(?!出てきました。
読んでいてクラシック音楽を古典と呼ばない時代なんだろうなと思いました。モーツァルトとかベートーヴェンが世を去ってからは結構経っていますが。
物語の主役であるホームズ自身も趣味でヴァイオリンを弾き、素晴らしい即興演奏もするという記述があります。ワトソン博士相手にパガニーニについて熱心に語る場面もあります。確かどのように語ったかについて具体的に書かれてはいませんでしたが。
どの本で知ったかかわからなくなってしまったのですが、ホームズが考え事をしながら、膝の上でヴァイオリンを弓を使わず指で弾く場面があります。あるいはそういう癖があるという記述だったかもしれないです💦
それを知って私はこう言いたくなりました。
「ホームズ先生、それをするのにより適した楽器があります!ちなみに先生のお好きなパガニーニもヴァイオリン以外にその楽器も弾いたそうですよ!」
19世紀ギターを弾くシャーロック・ホームズというシーンが挿絵付きであれば良かったのに…と思いながら、楽しく読んでます😊
植木