当たり前のことですが、前後の流れや、過去のやり取り無しでは会話が成り立たない場合があります。例えば定食屋さんで「いつものお願いします」と言うとカキフライ定食が出てきたりするのは、過去のやり取りがあったから成立するコミュニケーションだと言えます。
音楽においても同じようなことがあります。他の作品が引用されていたり、同じスタイルで作曲されていたりすると、他の作品を聴いてみて初めて、こういう曲なんだと納得することがあります。好きでも嫌いでも、とにかくいろんな音楽を聴くことは、演奏者とリスナーの間の言葉無きコミュニケーションを成立させる可能性を高めるはないでしょうか。
植木