ここ数ヶ月ブログを書く時間は全く作れませんでした。11月に2人目の子供が産まれ、ずっと家事に追われる日々でした。ようやく新しい生活に慣れてきましたので少しずつ以前の習慣を取り戻していきたいです。
ここ数ヶ月ブログを書く時間は全く作れませんでした。11月に2人目の子供が産まれ、ずっと家事に追われる日々でした。ようやく新しい生活に慣れてきましたので少しずつ以前の習慣を取り戻していきたいです。
29日に共演するピアニストのヤエルさんは前日に東京でリサイタルをされるそうです。チラシをアップします。お近くの方は是非この機会に足をお運び下さい。新潟のコンサートの後は韓国に飛ばれるとのことです。海外で演奏ツアーなんて憧れますが、大変そうですね。
少し前からバイオリンを習い始めました。娘がやりたくて始めたのですが、まずは私だけ習っています。ギターのSuzuki Methodでは親がまず習うのをすすめていますので、それを実践しています。弓が新鮮でとても楽しいのですが、難しいです。
最近イスラエルで起きたことを受けて、今月末のヤエル・ワイスさんとの共同コンサートの曲目が一部変更になりました。以下は第二部のピアノリサイタルのプログラムです。
第二部 ピアノ・リサイタル
○ 7つの幻想曲 Op.116より
第1番 カプリッチョ
第2番 インテルメッゾ
第3番 カプリッチョ
J.ブラームス 作曲
○ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」Op.31-2より
第1楽章 ラルゴ-アレグロ
L.v.ベートーヴェン
※32 Bright Clouds プロジェクトより
○イントゥ・ザ・メイルストラム(2020)
ガザ地区及び南イスラエルの緊迫する現状において、同じ土地への深い愛を共有する全ての人々に捧げる。
タリア・アマール(イスラエル,b.1989) 作曲
○ ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」 Op.27-2より
第1楽章 アダージョ・ソステヌート
L.v.ベートーヴェン 作曲
※32 Bright Clouds プロジェクトより
○ ノー・モア・ムーンライト・オーバー・ジャカルタ(2017)
獄中の元ジュカルタ特別州知事アホックの勇気に捧げる。
アナンダ・スカルラン (インドネシア,b.1965) 作曲
前の投稿でお話した32 Bright Cloudsプロジェクトの内容について書きます。ベートーヴェンは32作のソナタを作曲しました。このプロジェクトではそのソナタから発想を得て、各国のの作曲家が作品をピアニストのヤエル・ワイスさんに提供します。その作品をヤエルさんがレコーディングし、コンサートで演奏していきます。そしてその全ての作品にはベートーヴェンの平和のモチーフが使われています。そのモチーフの原譜にはベートーヴェンが「内外の平和を求める呼び声」と記しています。平和への祈りの火を世界中で灯すような素敵なプロジェクトだと思いました。10月29日のりゅーとぴあでの公演ではインドネシアとミャンマーの作曲家の作品が取り上げられる予定です。お時間のある方は是非ご来場下さい。
今月末のコンサートの共演者について何回かに分けてご紹介していきたいと思います。その共演者のイスラエル系アメリカ人のピアニストであるヤエル・ワイスさんですが、私のニューヨーク留学時代の先生と繋がりがあったことを昨日の投稿でお話しました。細かいプロフィールなどは以前に投稿したフライヤーをら読んでいただければ良いと思いますが、私が特に関心を持ったのはヤエルさんの32 Bright Cloudsプロジェクトです。32とはベートーヴェンのピアノ・ソナタの数で、Bright Cloudsとは道元禅師の言葉「退き に非ず進に非ず、実に非ず虚に非ず。光明雲海あり、荘厳雲海あり。」から来ています。この言葉を私なりに解釈すると、物事に対するスタンスの取り方を上記の言葉のようにすると良いことが起こるということかなと思いました。つまり逃げ腰になるのでもなく、焦って前のめりになるのでもない。極端に現実的に判断するのでもなく、夢想を拠り所にするのでもない。そんなちょうど良いバランスを精神に見つけた時、希望の光が満ちてくる・・ちょっと勝手な解釈が過ぎますかね。この言葉は演奏に対する心構えに通じるところがある気がします。こんな奥の深いプロジェクト名ですが、その内容は・・・次回のブログでお話します。