即興演奏というとジャズを連想する場合が多いですが、クラシック音楽に関連する本を読んでいると、割と頻繁に即興演奏のエピソードが出てきます。
例えばバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなど誰もが知る大作曲家達は皆即興演奏の名手だったようです。ハイドンも即興演奏のように作曲していたと何かの本で読みました。(確かファンタサイズという言葉が使われていました)
パガニーニもコンサートのプログラムに即興の変奏曲を取り入れていました。
上にあげた作曲家達はバッハ以外、古典派の作曲家ですが、1つ前の時代のバロック音楽はより即興性の強い音学だったようです。
クラシック音楽というと楽譜通り正確に演奏することを重視する印象ですが、時代によってはもっとフリーだったのでしょうね。
ちなみに私の専門楽器「クラシックギター」の即興演奏というとローラン・ディアンスを想起します。
以前東京でディアンスの来日公演を聴いたことがあるのですが、彼はプログラムのはじめに美しい即興演奏をしていました。ラプソディー・イン・ブルーのメロディーが引用されたのが、すごく印象に残っています。
そういえばディアンス作曲のタンゴ・アン・スカイも即興演奏から生まれた曲だと聞いたことがあります。
ディアンスは亡くなってしまいましたが、もう一度聴きに行きたいと思わせる素晴らしい演奏でした。
植木