去年ポール・オースターの小説にハマり、主要な作品を読んできました。
読んだ作品はどれも面白く心に残っているのですが、「幻影の書」という作品の1シーンに特に激しく心が揺さぶられました。
ネタバレにならない程度に書きますが、気になる方はこれ以上読まないようにして下さい。
- 主人公は妻と2人の子供を飛行機事故で亡くした男性です。そのできごとが心の傷になっています。物語の中で、主人公が飛行機に乗らなければならないシーンが出てくるのですが、それにより、家族が事故死する直前の状況をありありと想像して苦しみます。
その想像の描写がすごくリアルで、私の心にも杭が刺さったかのような衝撃がありました。
とてもお勧めの本です。オースターの作品に心に強く残る場面がたくさんあります。中には読み手のトラウマになりそうな描写もありますが 💦
植木