植木フルート&クラシックギター教室の日記

植木フルート&クラシックギター教室は新潟市中央区の閑静な住宅街に佇む音楽教室です。このブログではフルートやクラシックギターを新しく始めたい、あるいはすでにやっている方向けの情報や当教室の講師の日常の一場面を綴っていきます。よろしくお願いします。

菩提樹

「フルートとギターのための6つの歌曲」の1曲目の「おやすみ」について前回投稿しました。今回は2曲目の「菩提樹」について少し説明します。

 


この曲も「おやすみ」と同様に元はシューベルトの歌曲集「冬の旅」に収録されています。「菩提樹」は「冬の旅」では5曲目で、その詩は「おやすみ」で旅に出た青年目線で書かれています。

 


菩提樹はドイツ語圏では木陰でで家族や友人とのんびりしたり、恋人の名前や愛の言葉を刻み込むなど、愛の象徴であるようです。より詳しくは梅津時比古著「冬の旅24の象徴の森へ」という本をご参照下さい。

 


この歌の歌詞には、青年が嬉しくても悲しくても木の下で時間を過ごし、いくつも愛の言葉を木の皮に刻み込んだことが書かれています。

 


その愛の象徴である菩提樹を背に旅立つことは、青年が愛しい娘を諦め、町を去らなくてはいけない状況を表現するのにぴったりだと思います。

 


今回はフルートとギターの演奏で歌詞は無いのですが、青年の切ない気持ちを音で表現できるように頑張ります。

 


今回も曲の一部を動画にしました。よかったら聴いてみてください😊

https://youtu.be/wSTSNkTbxOs