『僕らが作ったギターの名器』という本を読んでいます。著者の方はアコースティックギターやエレキギター製作に携わってきた人なのですが、本の中にはクラシックギターについての記述もあります。ギター製作に関する様々なことがわかりやすい言葉で書いてあり、とても勉強になる本です。
今のところ特に面白かったのはクラシックギター製作の巨匠達に会うために著者がヨーロッパを旅した時の話です。
ブーシェ、アグアド、ラミレス、フレタ、ハウザー2世など多くの巨匠に会うことができたそうです。
ただしフレタには会うことはできたようですが、「日本人がギター製作の技術を盗みにきた」と言われ、工房を見学することは叶わなかったそうです。
同行の現地通訳が巨匠をスペインの恥だと強い口調で非難したことも著者は書いています。
このエピソードから他の巨匠に比べてフレタは心が狭いと思うべきでしょうか?
例えば日本の老舗のお蕎麦屋さんが秘伝のそばつゆのレシピを、遠くから文化を学びに来たという他国の人に教えなければいけないでしょうか?ましてやその外国人の職業がお蕎麦やさんだったとしたら…そして居合わせた通訳に日本の恥だ!などと非難されたとしたらかわいそうです💦
植木